水素と水素イオンの違い
- 5 日前
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意外とよく見かける単語で、水素、と付いていると何となく良さそうに思ってしまいます。
そういうのを狙ってうま~く宣伝している商品等もあります。
●水素とは
そもそも「水素」と一言で表記していますが、ある意味これは総称で、当店で扱っている水素シャンプーに入っているのは「水素分子」です。
・水素元素(元素の種類のラベル)
{カテゴリーであり、実体は無い}
・水素原子(H)
{水素の最小単位。陽子が1個、電子が1個である存在のもの。実体が有る}
・水素分子(H2)
{水素原子(H)が2つくっついて安定した状態。吸引や水素シャンプーに入っている実利を得るもの。実体が有る}
・水素イオン(H⁺) {水素(H)からマイナスの電気が外れている状態。実体は有るけど不安定}
・水素水(H2)
{いわゆる美容や健康に良い、抗酸化作用のある水素分子(H2)が水素分子として入っている水:中性~弱アルカリ性}
・水素イオン水(H⁺/H3O⁺)
{水素イオン(H⁺)が多く含まれている状態(水素イオン濃度が濃い)の水。殺菌や収斂(引き締め)作用がある。:酸性}
・オキソニウムイオン(H3O⁺)
{水素イオン(H⁺)の、水中(H2O)での状態。水素イオン水の中身の状態を化学式で表したもの}
原子、というものの構成は
陽子
中性子
電子
という、基本的にはこの3つのもので成り立っています。
陽子が+(プラス)の電気を持っている
中性子が電気を持っていない
電子が-(マイナス)の電気を持っている
この3つがひとまとまりで原子という状態になっています。

元素番号というのを覚えていますか?
私はほぼ覚えていません(笑)
その一番最初にあるのが水素です。
元素番号というのがなぜあの順番かというのは、先ほどの3つのうち、中心に位置する陽子の個数の違いで何の原子になるのかが決まってくるからです。
つまり、水素原子が持っている陽子は1個なので、1番目となります。
陽子が8個なら酸素、陽子が79個なら金になります。
また、プラスの陽子に対して、その周りをまわっているのがマイナスの電子なわけですが、この陽子と電子の数というのは同じでこそバランスを保った存在となります。
つまり、水素原子の場合、陽子1個、電子1個で構成されています。
かつ、水素原子というのは中性子を持ちません。
非常にシンプルでそして最も小さく、故に元素番号の1番目にあたります。
そして、この水素原子(H)が2つくっついたものが水素分子(H2)であり、水素シャンプーや水素吸引でその効果を得ているものになります。
序盤からやや難しい話になっていると感じられるかもしれませんが、水素と水素イオンの違いを説明する上で、まずここをイメージしておかなければいけません。
●イオンとはなにか
イオンとは、「原子が電気を帯びた【状態】」のことです。
原子は先ほど書いたように陽子のプラスの電気と電子のマイナスの電気を持っています。
その双方の数が均等であることでプラマイ0として電気的な均衡を保っていますが、なにかの拍子でこのプラスかマイナスの電気が取れてしまい、
マイナスがとれプラスの方が多くなった状態をプラスイオン、
プラスがとれマイナスの方が多くなった状態をマイナスイオン、と言います。
これを水素で言うと、
プラスとマイナス一個ずつあった電気のうち、マイナスの電気が無くなり、プラスのみの電気を持った水素のことを水素イオン(H⁺)といいます。
●水素イオンはpHを決めるもの
pHというのを聞いたことがあるかと思います。
水が酸性かアルカリ性かを見るための指標で、よく色が変わるやつです。
pHは「水素イオン指数」といいます。
つまり、水をチェックした時に、水の中に先ほどのマイナスの電気が取れてしまった水素イオン(H⁺)の濃度が多いほど酸性、少なければアルカリ性、という事になるのです。
水素イオンとはそれだけのことです。
ちなみに、プラスの電気の水素イオン(H⁺)に対して、マイナスの電気は水酸化物イオン(OH⁻)と言います。

●活性酸素を除去できるのは
水素と水素イオンと、どちらも良さ用に思えますが、いわゆる活性酸素を除去してくれる働きをもつのは水素分子(H2)の方です。
あくまで水素イオン(H⁺)は酸性かアルカリ性かを決めるための指標です。
●アルカリイオン水(飲用アルカリ性電解水)とは?
よくスーパーやドラックストアでアルカリイオン水を給水できる機械が置いてあったりしますが、あれは水を電気分解し水素イオンを少なくし、つまりアルカリ性側に精製したお水となります。
アルカリイオン水だと何が良いのかというと、吸水率が良くなり、また、胃腸症状の改善に効果があると厚生労働省で認められています。
・慢性下痢や消化不良の改善
・胃酸過多の抑制(胸やけを抑える)
・お通じをスムーズにする
●オキソニウムイオン(H3O⁺)とは
水素シャンプーに対して、水素イオンシャンプーという表記があるものもあります。
主張としては、
水素というのは非常に小さく、すぐに抜けて行ってしまうので、完全に水に溶け込ませ、水素が抜けない水素イオンの状態(オキソニウムイオン)のシャンプーに仕上げました、といった内容だったりします。
一見良さそうに思え、言っている事の流れは間違ってはいないのですが、言葉のマジック的な要素もあります。
水素イオン(H⁺)というは、本来はマイナスの電気もあればこそ安定なのですが、プラスの電気しかない状態なので非常に不安定です。
故に、水中に溶け込んだ水素イオン(H⁺)は水(H2O)とくっついていなければ存在できません。このくっついた状態がオキソニウムイオン(H3O⁺)となります。
平たく言うと、水素イオンの水中での状態をオキソニウムイオンと言います。
説明上の表現としては水素イオンでいいのですが、水中での実態を正確に表すとすると、水とくっついているのでオキソニウムイオンという呼び方で表す、といったところです。
そして、先ほど言葉のマジック的な要素と言った重要なポイントが、水素イオンシャンプーというのは水素が抜けないように水に溶け込ませた水素入りシャンプー、
ではなく、
先に説明した水素イオンが水とくっついた【状態】のものであり、
今回の記事のまとめにもなりますが、
あくまでも活性酸素を除去する効果があるのは水素分子(H2)の方ですよ、という事です。
水素イオンシャンプーという事は、濃度として酸性側なので髪のキューティクルが締まり艶が出てきます。
髪の毛はアルカリに傾くと膨潤し、酸性に傾くとキューティクルが締まるという特性があるからです。
今回は小難しい内容になりましたが、これが理解できてくると世の中に多くある「水素」という単語にまつわるモノにまどわされなくなり、またより摂取するものへの解像度が上がってくるかと思います。
今回はこのあたりで。



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