高い視点でみる意識の重要性
- tackrolofome
- 5月30日
- 読了時間: 3分
人によって、見えている世界や興味のあるもの、価値観等は違うもの。
RASという脳の機能
脳にはRAS(Reticular Activating System/網様体賦活系)」という仕組みがあります。
これは私たちの五感から入ってくる膨大な情報をフィルターにかけ、自分にとって重要なものだけを選んで意識に届ける役割をしています。
つまり、自分にとって重要だと思っているものしか認識しません。
これのよくある例で使われるのが、多くの人がいるパーティー会場の中に居ても、自分の名前が呼ばれた時には気づけるというものです。
これは脳が自分に対して向けられているであろう重要度の高い情報を意識にあげてくれるからです。
また自分が新しい車を購入しようかなと思っていると、街中にその車がとても増えたように感じます。
今までも実は走っていたのに、自分がその車への興味関心の重要度が上がったせいで、認識できるようになったのです。
これをスコトーマが外れるといいます。
「スコトーマ」という言葉は、もともとは医学用語で「盲点」を意味します。
心理学では、「自分には見えていないけれど、確かに存在しているもの」に気づけない心の働きのことを指します。
よく言われる話ではありますし、どの方向性にこの内容を使うかによっても変わってきますが、改めてこの事を念頭に置いておくだけでも、わりと楽になります。
例えば対人関係
単純には、相手の発している行動や言動に対して、条件反射的に反応してしまうものです。
平たく言えば、イラっとしたり、納得出来なかったり。
ですが一旦落ち着いて、相手のRASとスコトーマという視点に入り相手を見てみます。
すると相手を世界観の輪郭として認識できるようになるので、相手への認識がこれまでと変わってきます。
ここで重要なのが、自分が捉えているその認識も、自分のスコトーマの中の認識だという事。
スコトーマを外す方法、
それは大量の情報を得ることです。
そして厄介なのが、情報を得るほどに自分の認識が出来上がると、新たなスコトーマが生まれてしまうという事にもなるのです。
そこで私が常に意識していることが、
中庸(ちゅうよう)であること。
新しい情報やアイテムを得て、それにハマっても、常に反作用の自分も走らせておきます。
それが柔軟性です。
上手くいかない時というのは、スコトーマにハマって何かに固執してしまっている時。
よくスピリチュアル的な文脈で、手放せばうまく行く、という事が言われますが、認知的にも実際にそうです。
目の前にあるのに、文字通り見えないのがスコトーマです。
壮大な事はいらず、本当にスイッチのようにカチャン、でガラッと解決したりします。
自分とは別の相手がいる事のありがたさというのは、自分では見えない視点から手をさしのべてくれること、逆もしかり、だと思います。
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